8月7日(日)午後1時から4時まで、袋井東小学校体育館にて、クロスロードゲーム・避難所体験訓練を自治会長、自主防災隊長、いのちを守る防災隊(まち協専属防災委員)など35名が参加して行われました。
クロスロードゲームの講師は、静岡理工科大学 理工学部 土木工学科 松本美紀准教授が、
避難所体験訓練は、静岡理工科大学 建築学科 石川研究室(石川春乃准教授)の企画・運営により実施しました。
今回のクロスロードゲーム・避難所体験訓練は、静岡理工科大学が主催し、袋井東地区まちづくり協議会の協賛で行いました。
企画・運営は同大学の学生たちが行い、ワンタッチパーテーション、避難所用マットなどの会場設営を学生10名が前日から準備していただき、地域住民は、当日のみ参加しました。
受付時はコロナ禍ということもあり、参加者の健康チェックと注意事項の説明を行いました。また、熱中症対策としては、飲み物の配付、医療関係者として看護師と救急救命士など3人の参加もお願いしました。
クロスロードゲームと避難所体験は同時に行われました。
避難所体験は、パーテーションと床上のマットに1人~2人の配置で実施しました。
参加者はパーテーションとマットで30分ずつ過ごし、それぞれ思ったことをアンケートで回答しました。
そのアンケートを理工科大学学生が集計した後、配置場所の違いを含めた分析を行い、後日に、いのちを守る防災隊の避難所運営マニュアルの作成に役立てる予定です。
パーテーションによる避難所体験の様子です。
暑さの中、汗を拭きふき🥵
クロスロードゲームに参加しながらの避難所体験となりました。
マット上での避難所体験の様子です。
こちらは、周りの遮蔽物もなく、また、体や足を伸ばしながらなので、パーテーションよりは過ごしやすかったかもしれません。
クロスロードゲームとは・・・
災害経験者が実際に直面した災害対応のジレンマをカードゲーム化したもの。
ルールは、設問に対しYesかNoか決めるだけ。シンプルなシミュレーションで防災の心を育みます。
袋井東で災害発生!あなたならどうする?をテーマにゲームを進めました。
静岡理工科大学の松本准教授に講師を務めていただき、被災現場におけるボランティアへの対応、被災時の参集などの質問や、袋井東地区における災害対応の留意点など地域の災害特性を交えながらゲームを行いました。
クロスロードゲームは、避難所体験しながらなので、グループに分かれることなく、講師からの質問に全員がそれぞれ答えていく方式となりました。2人のところは、お隣同士で話し合いながらとなりました。
ゲームで出された質問は、
①災害現場に来た建築技術を持つボランティアにその場で即座に支援を依頼するか
②市の職員だったら建物被害はあるが家族や自分が無事であれば、時間がかかっても職場に向かうか
などのその場での状況判断について答えるというものでした。
参加者は、様々な立場や状況で、どのような災害対応をしていったらよいかなど、いろいろ考えながら答えていきました。
質問に対する回答について、一部の参加者から自分の考え方の説明をしてもらうなど、さまざまな考え方や対応方法を参考に聞くことができました。
また、参加者からは、パーテーションなどの資機材や避難所の形態などを実際に見ることができた、体験を通じ実際の避難所をイメージすることができたなど、効果的な防災学習だったとの感想を聞きました。
参加者全員が、それぞれ暑い環境の中で3時間近くの避難所体験となり、大変だったと思います。
参加していただいた皆さんの協力に深く感謝いたします。